見るのと聞くのとは大違いというのはこういうことを言うのかもしれない。
自動運転の車(WAYMO)に初めて乗った。
大体、親が先行経験したものを子どもと一緒にやることが多い日常において、
「初めて」を家族で経験するのは、なかなかに面白い出来事である。
とにかく、スムーズなハンドル捌き、安定した走行。
「ぎゅいーん」とか急発進することもなく、気持ち悪くなりにくそう。
少なくとも、わたしが運転するよりは完全に安全そう、という意味で、
そこらへんの暴走系・注意散漫系ドライバーなんかよりは、とっても信頼できる。
(直後に、路上のパーキングから交差点に急発進して飛び出したお姉さん運転の車を見て、「人間こわっ」・・・って思った。)
車体はジャガー(のEV)で、
座り心地もゆったりといい具合だし、ルーフはガラス張りで開放感もある。
それに、無臭!
タクシー特有の車体なのか人間なのかなんなのか、の匂いが、ない。
音声案内のトーンも落ち着いていて、
音楽を選んだり(音響もいい)、「(誰かに運転してもらって)リラックスして車で移動する」楽しみが、すごくあるなぁ。
無味無臭の、近未来感。
運転手さんとの会話を楽しむ。
流れてくるその時々のラジオや音楽を楽しむ。
臨機応変なルート変更を楽しむ。
等々、そんな人間的な交流もきっとあったりはするわけなので、
無味無臭の近未来感を良しとするか悪しとするかは、好みが分かれそうだけど、
個人的には、交通面はもちろんのこと、車内の心身の安全という意味でも、
いい!と感じた。
知らないドライバーの運転する車に、一人で乗り込むときは不安がつきまとうもの。
海外においては尚更。
Uberが導入されて、旅先でも旅人でも現地のいわゆるTAXI的な交通がぐっと使いやすくなり、
比較的きれいな車も多く、これまでトラブルに見舞われたことはないけれど、
それでも、身構えないことがないわけではない。
もし、そのルートで、無人のWAYMOが使えるのならば、わたしはWAYMOを選ぶと思う。
正直、ずっと気楽だ。
深夜に乗る時は不安じゃないのか?
途中、どこかで止まってしまったり、変な道に入ってしまったりしたら?
なんらかのトラブルに見舞われたら?
などなど、いろんなケースを想定すれば気になることもあるけれど、
魅力の方が大きいな、と感じた!
デスクワークにAIを使うのと一緒で、空いた時間でアレしよう!みたいに考えるのと一緒で、
運転(移動)をお任せして、その間に何しよう?リラックスして、何しよう?って思える感じが、
気に入った。
自分の住む地域をくまなく動いてくれるWAYMOがいたら、
子連れの通院、お天気の悪い日の登園などの用事はもちろん、年老いてからの生活のサポートなんかも、
きっと便利に違いない。
果たして、日本ではこれからどうなっていくのだろう?