家族をつくって十数年。
一人暮らしもそれなりに長く、食事づくりはそれ以前も日常にあったけれど、
特に子どもが生まれてからは、そのレパートリーが大きく・・・増えた気はする。
しかし、
しかし。
「自分が幼少期からの実家住まい期間にそれなりに食べたもので、しかし自分では調理したことがないもの」
というのが、一定存在する。
あんまり意識してないけれど、ふとした時に気付かされることがあって、
今回は、それまさに「ちらし寿司」!!
ちらし寿司って、作ったこと、なかった!
手巻き寿司はするし、漬け丼作ったり、お稲荷さんだってつくるので、
「酢飯」自体はちょくちょくと食卓に出るのだけれど、
ちらし寿司は・・・
おそらく、すべての具材を揃えるのが手間だ、という認識と、
一方で、出来合いの具材を買ってきて混ぜるだけ、で作るほどのパッションもなかったし、
というところだろうか。
今回、
「冷蔵庫(冷凍庫)とパントリーの片付けをしていたら、処理済みの筍と干し椎茸がたくさんあったので、甘く煮つけて送ります。ちらし寿司にでもしてちょうだい。」
ということで、
実家の母から、まさに「母の手による出来合いの具材」が、
ご丁寧に市販の「すしのこ」「桜でんぶ」などと一緒に送られてきて、
本日晴れて、我が家初の「ちらし寿司」記念日と相成りました。
食卓の真ん中に、飯台がある豪華さよ。
(わたしがやったことは、えっちらおっちらスーパーでお米を調達し、丁寧に(!)炊飯し、諸々の具材を混ぜて、盛り付けただけ。母に感謝。)
驚くべきは、子どもたちが「桜でんぶ」を食べたのが、人生初だったということ。
「このピンクの、なに?」「何でできてるの!?」
と興味というべきか疑念というべきか(自然色ではない・・・)、
なんとなんと、
家庭で経験がないと、なかなか食べない食べ物も、あるのだよね。
今時、保育園や小学校の給食でも、出ないものなのかな。
桜でんぶ、わたしが子どもの頃は、お稲荷さんにのっかってたな・・・
しかし思い起こせば、幼少期以来食べたこと、ないかもしれない・・・
ちょっとした発見もあり、
懐かしさもあり、
何でもない日の夕ごはんが、
何となく家族の共有経験値をあげた、そんな時間になった。