2024年春、母子・北インド旅行記1:はじまり

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4月に、5歳男子を連れて母子で北インドに出かけて来た!

ずっと、「呼ばれて来なかった」インドに、
ついに「呼ばれた!」という直感に任せて出かけて来て、
渡航前は不安もたくさんあったのだけれど、とてもとてもよかったので(それで行くとわたしは「ハマった」人なのかもしれない)、
そのよかった気持ちを残しておきたい。

そして、結構子連れ(海外)旅行を経験しているのだけれど、
(友だちが少ないとかママ友がいないとか、そういうのはさておき…)人に話す機会も尋ねられる機会もほぼない。

人生のおける旅行の優先度や本気度、どんな旅行が好きか、どんなふうにお金を使うか、
だいぶ価値観によるものが大きいから、案外、気軽に話せるトピックではないのかもしれない。

だからこそ、わたしがそうしたように、ブログなどを探して、「こういうときどうするのかな?」というケースを探している人は多いのかもしれないと思って、
インドを巡る情報は特にあんまりないような気もしたので(そしてそのケースは、ピンポイントで、子どもの年齢やタイプなんかが自分に当てはまるかどうかも参考にするには大切だったりするので)、
たくさんある旅行記の一つとして、誰かのお役に立つことも、情報の大海の中で、ひっそりとはあるのかもしれない。というおせっかいも込めて。

インドに「呼ばれた」感覚、旅立ちを決めるまで

趣味欄に「旅行」を書くほどには旅行が好きだ。特に、海外旅行。
学生時代は何を買うでもなく海外へ出るためにアルバイトをしていたし、それは社会人になってからも変わらなくて、
常に、家計(稼ぎ)に占める旅行の割合は、だいぶ大きい。

そして、旅行先を決める時は大抵、「呼ばれた」感覚を大事にしている。

…というとなんか大そうな感じがするけれど、
「行きたい」および「行かなくちゃ」という感覚とでもいうのでしょうか。


どうしても、今、行かなくちゃならない感覚が押し寄せるデスティネーションが、
その時々に、あるのです。

インドについては、
わたしはお釈迦様と誕生日を同じにしているし、
わたしのキャリア(ライフ)ビジョン「ラブ&ピース」(詳細省略)的にはガンジーさんもフォローしているし、
わたしはヨガをする人でもある。

周囲にも、インドに行ったことある!という人たちも(しかも、何度も!という人たちも)それなりにいて、
まったく「あり得ない旅先」ではなかったのだけれど、
それでもなぜか、長らく、呼ばれた気持ちにならなかった。

いつ来るんだろう?

未知があるというのは、
未来があるということだ。

ということにして、
インドに出かける人たちを傍目にしていた。

そんなわたしに、
「今かもしれない」の感覚がやってきたのは、
2月も半ばのこと。

・日本の友人2人が、(たまたま同時期に)デリー周辺に赴任して家族で住んでいる
・「(駐在期間中に)会いに行きたい!」と言っていたのに、気づいたらもう帰国時期が見えてきた・・・というのを、たまたまチャットでやり取りしていた時に気づく(時が経つのは早い!!)。社交辞令はなるべく言いたくないのに!このままでは約束(大袈裟)不履行になってしまう!
・わたしが5月から久しぶりに正社員となることになり、フリーランスの特権(ノマドワーカー)使えるのも4月末まで!?

となると、
3月〜4月のどこかで行くしか、道はないのではないか?

しかし、3月春休みの旅行予定はすでに決まっており(しかも、ちょっぴり長めに台湾)、家族で出かけるのには、なかなかにハードスケジュール、予算的にも厳しさがある。
何より、先方(在デリー周辺)のご都合だって、春休みは家族の予定ありで調整難しそう。

しかも、オットと小学生のぼっちゃん(兄)は食指が動かないようで、なかなか盛り上がりに欠ける。
「危険なんじゃない?」「暑いし」…などなど

それならば、いっそ一人で行くか、または、「タージマハルをみたい!」と無邪気にいう5歳児と一緒に行くか。

気軽に、「行こうかな」と思い切るには、
インド=(女性が行くのには)危険、というのは、なんとなく染みついたイメージで、
ぱっと家族に「行ったらいいじゃん」と背中を押してもらえないのも、
(勝手ではあるけれど)「やっぱり危ないかな…」と、すっきりしない。

そういう時に限って、
彼の地で女性旅行客が性被害を受けた事件の報道があったり、
気になってちょっとググると、大使館から各種の注意喚起が出ていたり…

いや、おそらく、
これまでわたしがふらりと旅立った各所だって、事件や注意喚起や、そういうものはあったのかもしれない。
ただわたしが、先んじて気にしたり調べたりしていなかっただけで。

しゅるしゅると、
勇気がしぼんでいく感じがして、
(年齢とともに、勇気の源が目減りしている自覚はある)
都合もつかないしなぁ、やっぱり急すぎるよなぁ、なんて、
一度は「やっぱり、やめよう」と決めた。

しかし、そこから3週間…
やっぱり、いやでも、やっぱり、いやでも…を一人で悶々と繰り返し、
(ここで他人様のインド旅行ブログをさまざま眺めたりもしながら)
家族のカレンダーと、仕事のカレンダーと、(コロナ期を経てコツコツと貯まりに貯まっている)マイルで行けるスケジュールとを見比べる日々。

やはり、諦めきれていなかったんです。

これこそ、まさに、「呼ばれた感覚」。
「行かなきゃ!」という、使命感にも似た何かに突き動かされる感覚。

そうしているうちに、スパーンと、
「この1週間ならば」
という神スケジュールが見つかってしまった(見つけてしまった)。


正直にいうと、この場合、マイルの都合が一番大きい。
マイルって、セットの往復便が限定されがちなので、「行きはいいのがあるんだけど、帰りがなぁ」とかだと、なかなか使いづらいもので。


しかし、今ならば、すべてのカレンダーにピタッとはまる奇跡的な日程で往復便が取れそう…!


旅行の一番の目的は、「友人たちに会うこと」なので、
さっそく、その日程で訪印した場合、少しでも会えるかどうかだけ確認すると、大丈夫だとのお返事。

オットに、
「ぼうや(弟)連れて、インド、行くことにした!」と宣言して(改めて家族のスケジュール確認して)、
即、航空券を確保。

学校から帰宅したぼっちゃん(兄)は、「えええーーーっ」と(一度やめたと言っていたのに、ある日突然意思決定を覆したわたしに)驚愕していて、
かつ、
「自分も行きたかったのに!!なんで勝手に行っちゃうんだよ!!」
と長らく拗ねモードになり(あんなに危険だから行きたくないと言っていたのに、とんだちゃぶ台返し!)、
それをなだめるのがなかなかに大変だったけれど、
まずは、旅の一歩を踏み出したわけでした。


この時、出発の5週間前。

なお、なぜ、一人で行かずにぼうやを連れて行くことにしたのか?
は、
・せっかく未知の国に行くのだから、その体験を一人でしか味わわないのは残念すぎる、
というまっとうな?理由に加え、
・女性ひとりで行くよりは、子連れの方が多少安全かもしれない、
という、子どもにとっては少々迷惑かもしれない理由があった(そして、これは実際そうだったかもしれない、エピソードは追って)。

そして何より、
・子どもと一緒だと、強くなれる(気がする)
という母親になってから得た「謎の力」が今回の旅には必要な気がした。

たぶん、ひとりで行くのが、不安だし、寂しかったんだろうな。
ひとり旅も好きだけれど、今回の旅行・初インドは、子どもと一緒に行きたかった。

結果的に、子どもと一緒であることで、楽しい楽しい旅になったので、
一緒に行けてよかったし、一緒に来てくれたぼうやには、大感謝。ラブ。

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