「今日の気分は?」
…軽々しく聞いて、適当に答える(「まぁまぁかな」とか)ことはよくあっても、
それをじっくり考えて、
つまり、
自分の胸の内としばし向き合って、
それを言語化することって…
あんまりないように思う。
すごく信頼しあっている仕事のチームの、
「チェックイン」なんかはそれに近いものがあるように思うけれど
どうやったって「外向きに表現する気分」というのがあるわけであって。
しばらく心が落ち着かない時期に、
自律神経に関する本を読んでいて、そこに載っていたおすすめの方法を試したことがあった。
それは、毎日寝る前に、
・今日うまくいかなかった/失敗したこと
・今日一番幸せを感じたこと
・明日やること
(的な)3点をノートに書き出してみる、という方法。
以前から度々、
「寝る前に感謝のことばを口にする習慣を持つと良い」
というのは聞いたことがあって、
それは、例えば日中にネガティブな関係のあった人や事に対しても、怒りや憎しみを感謝に変換するよう心がけるとか、そういうことがセットになっていたのだけれど、
わたしにはそれがどうも性に合わなくて、
つまり、
嫌な思いをしたときに、それを(その日のうちに)「よかったこと」として解釈しようとすることそのものが、結構つらい、と思ってしまっていたのだった。
(嫌な人の顔を思い浮かべて、ありがとう、って言うとか…わたしにはできない…!)
だけど、このシンプルに、
「ただ胸に抱えている事象を、何かに変換したりせずそのまま書き出す」という作業は、
案外にもやもやをすっきりさせる効力があることがわかり、
気に入ってしばらく続けていた(そして最近ではやっていない)。
つまりきっと、「ありのまま」の自分を見つめ、言語化すること。
言語化すると、
…すごくもやもやしている割に、ちょっとしたことを引きずってるんじゃん。
とか、
結局、昨日も今日も、「失敗した」って思っていること、ほぼ同じ内容じゃん。
つまり、せめてそれだけ「失敗しないように」心掛ければ、自分の毎日ほぼハッピーじゃん。
とか。
そんなことが見えてくる。
そして、
「明日やること」
は、
ハードル低めの、必ずできそうなことを一つ書き出しておく。
そうすることで、
気忙しく、TODOリストが消化できないことがストレスを増幅させていく…
そんな生活の中で、せめて一つだけは、やり遂げた、という満足感が得られる。
「自分の日々の暮らしの幸福度に関する傾向と対策」を立てやすくなるんだな、と。
あんまり過去のこととか
あんまり未来のこととかじゃない
昨日のことと今日のことと明日のことくらいの
小さな幸福、達成感、改善を回していくこと。
自分の「今日の気分は?」「今の気分は?」を見つめて、
「外面」でなくてもよい、
気の置けない仲間とそれをシェアしあう、というのも、
清々しく、デトックスになりうるアクティビティなのかもしれないな。
今回のラジオみたいな、子どもとの「今日の気分は?」は、
深みに落ちる以前の問題で終わってしまうけれど…(3歳息子からは「シンカリオン!」という答えが即時に返ってきた)。
でもそんな存在に触れて、
そんな存在から教えられることもまた、デトックス、かな?
子どものように、まさに、今。まさに、今ここ。
それしかなくて、それが100%であることの、強さと明るさ。
だからかわいらしく愛おしく、守りたくなるし、応援したくなる。
大事だなぁ。
そしてわたしは、
例えば友だちとただ、会って、
「今日の気分は?」「今の気分は?」から始める会話を
深掘りして、楽しんだり悲しんだり笑ったり泣いたりしてみたいなと思ったりしました。
ありのままの自分をすべてさらけ出す必要はもちろんないんだけれど
どこまでさらけ出せるのかなとか
さらけ出した時にどんな気持ちになるのかなとか
どんな関係性になるのかなとか
試してみたい、好奇心。
そういうお誘いを、いつかしてみたいな。
【12分】