Saturday, 15th October 2022

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先週末は父母の住む青森にいたのだった。

帰ってきて、日常が始まると、
あの冷たい空気の中にいたことを、一瞬で忘れてしまうのだけれど。

ふと思い出すのは
持ち帰ってきた煮豆がまだ、冷蔵庫に入っているから。

東京と、青森。

遠く離れている気がするのだけれど、
新幹線(はやぶさ!かっこいい)に3時間乗れば着く、ので、
思い切れば(時間も、お金も…)実際のところ「ひとっ飛び」では、ある。

母が体調を崩した時は、仕事終わりで急きょ新幹線に飛び乗って出かけたりもしたもので。

その時々に来ていたコートなんかも覚えている、
いろいろと辛い時期があったのだ。

今はわたしにも家族があって、それほどの身軽さは持てない事情もあり、
低空飛行ながらもとりあえずは淡々と過ごしてくれている老いた親たちに、感謝。

老いた親たちに寄り添ってくれている、老いた犬にも、感謝。

それでも今回もやはり、
「会いにいこう」
と思い立ったのは、2週間ほど前だったから、
それなりに身軽ではあったし、それなりに、今、会いにいった方がいいなと思う理由があった。

一度大きな病気をすると、
気持ちも、体調も、
綱渡り。

久しぶりに会うと、
シワが増えていたり、髪が少なくなっていたり、痩せていたり。
そういう外見の変化がいちいち気になってしまうのだけれど、
さて、内面の変化はどこまで知ることができているだろう?

と、いうか、
そもそも
人の内面の変化は、
年齢だとか親だとか子だとか、そういうものに関わらず、
一様にわかりにくいものではないか。

ついつい、外見にとらわれて、内面について思いが及ばないのは、
すべての人間関係に通じるものなのかもしれない・・・・・・

できれば
人として、
人と人として、
そうしてなおさらに
老いた人には
重ねてきた人生の、時の、いろんなことがあったということを感じながら
今を大切にする気持ちで
接していきたい。

わたしもいつか
たどる道。

今回は下の子だけを連れていったのだけど、
やはり子どもの世話やらでなんやかんやと忙しく、
ただ三食を一緒にする、程度で、
あまり母のこと(や父のこと)に集中はできなかったのだけれど、
母とは少しだけ一緒にヨガをしてみたり
LINEで写真の送り方を教えてみたり(意外と、知らなかった・・・!)

今度いくときには、ヨガはもっと時間をとって、やりたい。
この歳になってほとんど初めて、
母と娘(わたし)とで、共通の趣味?ができたようで。

さて、ずっと天気の悪かった東京。
一気に冬がきたのかな?と思ったけれど、
今日はまだまだうっすらと金木犀の香りがして、なんだかホッとした。

明日は布団を、干したいな。

老いた親のチラつく頭で
自分の日常に没頭する必要が、ある。

わたしも、今を、生きている。

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