我が家の小2男子は、何しろ食べることにこだわりを持っている。
本当に小さな頃からそうで、
(おっぱいも本当によく飲んだので、わたしは特別な産後ダイエットをしなくても、ごはんにおやつにどれだけ食べても、みるみるげっそり痩せたわけですが…(当時))
お友だちと一緒に集まっても、他の子どもたちが食事もそこそこに遊び始める時にも、おもちゃにも見向きもせず大人たちと一緒にテーブルについていたり、
地方の知人宅を訪ねた時には出してくださった大きなぶどうを2歳にして3房一気に食べたり(無礼…)、
保育園の頃は、毎朝その日のランチのメニューを気にしていたり、
最近では、「好きなラーメン屋さん」もあり、父親とふたり、「男同士」でラーメン道を楽しんでいたりする。
食の好みも結構はっきりしていて、夕食時に「この味付けは好きじゃない」「この食感は嫌なんだよね」とか言ってくるのでカチンときて喧嘩になることもまぁあるけれど(「生意気言ってないで、食事には感謝する!!!」)、
食べたことのない物に興味を示して、まずは口をつけてみようという冒険心もしっかり持っているのはすごいなと思ったりもする(レモン汁を舐めてみる、とか、明太子を食べてみる、とか)。
「贅沢なこども」
と言ってしまえばそれまでで、
食べ物にはすべて感謝すべきだとか(それは、実際そう思うし、そう伝えているつもりだけれども!)
子どもは好き嫌いをせずに食べるべきだとか
誰のお金で食べてるんだとか
わがままだとか。
でも、彼の場合は、ちょっとそういう次元を超えて、
食べ物に愛情というか情熱というかを持っている感じがするので、
生意気だなとカチンと来たり、贅沢だなと一蹴したりしてしまうだけでなく、
彼の好きなこと、興味や関心がそこにあるのだと受け止めて、
できる範囲で、
楽しい食の経験をさせてあげられたらいいなとも思っている。
まぁ、そうは言っても、
高級なレストランに行ったりとかそういうことは全くしていないので、
ささやかな、日々の体験の中で、
時には少しばかりの贅沢をして、というくらいのものですが。
(いつかは一緒に、行ってみたいなぁ、わたしだって行ったことのないようなお店にも…!)
嬉しい時も楽しい時も、大変な時や落ち込んだ時も、何か美味しいものを食べるのが一番な小2男子。
自分の大切な人の、
何かこういう「スイッチ」を知っているのは心強いもので、
わたしが彼をケアしたいと思う時、
食べたいものは何かなと探したり、作ったり、食べに出かけたり、
そういうアクションを起こす。
親として、
役得な感じもするし
本質な感じもするし。
そうして、今、わたしたちは、
学校が楽しくなかったり、
色々と面白くないことがあったり、
少しずつ複雑な社会システムに入り込み、
複雑な年齢に差し掛かり、
親子関係もちょっとずつ難しくなってきて、
ともに何かと沈みがちな日が続いていたので、
そうだと思い立っての、
気分転換のパフェ豪遊。
いやぁ、豪遊!という何ふさわしい単価のパフェでしたが!
何か特別なご褒美、というわけでなく、
サプライズ的に誘って。
平日の、あまりお客さんのいない時間帯にお店に入って、
特に悩みを聞き出したり、問題を確認したり、
語り合ったり、ということはせず、
ただただ「普段着」でないデザートを一緒に食べて、
お茶とりんごジュースを飲んで、そこに座っていただけですが、
なんとなく彼の表情がすっきりした気がしたのは、
親の勝手な視点かな?
希望かな?
わたしも、
甘くて
美味しい時間に
癒された。
人生はいろいろあるんだ。
いろんなことが変わっていくんだ。
ただ一つ、
わたしがあなたを愛していることは変わらない。
そういうことを伝えるために、
ただただ甘やかす、そういう時間があってもいい。
ただいてくれるだけでいい、
一緒に美味しいものが食べられたらいい、
そんなシンプルなことを、
複雑な毎日に持ち込もう。